まさに、縁結びのカツラ

縁結びのカツラの写真の前で寺島町長と
縁結びのカツラの写真の前で寺島町長と

 毎日たくさんのお客様に写真展に御来場いただき誠にありがとうございます。普段なかなかあえない友人にあえたり、写真を見た方たちとお話したり、毎日とても充実して楽しく過ごしています。

 さて、そんな中にとても珍しいお客様がいらしてくださいました。北海道乙部町の寺島町長です。乙部町は私の大好きな木“縁結びのカツラ”で有名です。縁結びのカツラとは樹齢約500年、二本の桂の木が地上7mのところで結合している連理の木です。その姿から古来より縁結びの木として大切にされてきました。最近では縁桂歩道が整備され木の前で結婚式を挙げることもできるそうです。私の選ぶ巨樹巨木100選はもちろんのこと、日本経済新聞の”訪ねたい神秘的な巨樹ランキング”でも2位に推薦しましたし、チャクラの連載”日本全国癒しの巨木めぐり”でも第一回目で紹介しました。それぐらいすばらしい木です。今回の写真展でもその姿を紹介しています。以前のブログにも書きましたが、乙部町も日経新聞の記事を誇らしげにパンフレットやHPに載せてくださり、歩道の整備や縁桂祭りをおこなうなど、木を大切にしてくれているのがよくわかり、私もとてもうれしく思っていました。せっかくなので写真展の案内状を送らせていただきました。そしたらなんと町長自らがきてくださったのです!(私が案内状のなかにちらしを入れ忘れたため、いったいどこでやっているのかと町長はかなりお困りになったそうです:汗)

 

 日経新聞のランキングで2位になったことがとてもうれしかったこと、私が案内状に同封したチャクラの記事をみて、すぐに本屋さんに買いにいったこと、縁結びのカツラの前で結婚式を挙げた夫婦に子供が生まれ、桂という字をつかった名前をつけたこと、などうれしそうにお話してくれました。そしてなんと、もういちど縁結びのカツラに逢いに来てほしいと御招待を受けました。いままで巨木の先生としてもてなされることはありましたが、ここまで歓迎していただけるのは初めてです。自分の歩んできた道が認められたようでとても誇らしい気持ちになりました。くしくもこの日9月17日は亡き妻の8回目の命日です。亡き妻にこのすばらしいご縁を報告することができ、何よりの供養になりました。まさに“縁結びのカツラ”ですね。これからも、たくさんの人とのご縁を大切に写真家生活を送っていこうと思いを新たにしました。縁結びのカツラ再訪問は新緑のころを予定しています。いまから楽しみです。

 

乙部町HP

 

追記:縁結びのカツラは8月の集中豪雨による川の決壊と土砂崩れで被害を受けたそうです。木自体は大きな傷跡はなく致命的ではないようですが、散策路の9割が被害をうけ、現在は閉鎖中です。11月にも再整備が開始されるそうです。応急処置作業には縁桂を保全する会や町職員など地元の皆さんが人海戦術で作業に当たったそうです。地域に愛されているすばらしい縁結びのカツラ、再びその姿を間のあたりにできる日が待ち遠しいですね。

縁結びのカツラ
縁結びのカツラ
乙部町のパンフレット 日経のランキングについても載っています
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8月の水害と復旧工事に関する記事
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乙部町地図 温泉は3箇所あり、名産品はたらこやのしするめ。早くも温泉上がりに一杯やるのが楽しみです
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