巨樹巨木100選 『名護のひんぷんガジュマル』沖縄 No.3

あまりの大きさに圧倒される。
あまりの大きさに圧倒される。

こんにちは。巨樹巨木巡礼の写真家 渡辺典博です。

 

立春を過ぎても寒い日が続きます...というのが、この季節の常套句ですが、今年は暖かい日も続いていますね。三寒四温。待ち遠しい春はもうすぐです。私は旅の予定に余念がありません。今年対馬に行ったら、撮影旅行は終わりにしようと思っていましたが、調べているうちに、やはりいろいろ行きたいところが出てきてしまいました。まだまだ撮影巡礼の旅は続きそうです。さて、今日ご紹介するのは『名護のひんぷんガジュマル』です。

 

沖縄の1月はすでに春の陽気で、リュウキュウカンザクラもほころび始める。日本を縦断する桜前線の出発点が名護市の名護岳だ。名護岳は市街地の背後にある標高345mの山で、ふもとには桜の名所として知られる名護中央公園がある。ガジュマルは名護中央公園の手前、市街地に入る道路の中央に堂々とたっている。

 「ひんぷん」という名前の由来には諸説ある。「ひんぷん」とは屋敷の門と母屋の間に立てる衝立のことで目隠しや魔除けの意味もある。人々に災難がふりかからないように名護の町を守っている木だから「ひんぷん」という名がついたという説や、樹下にヒンプンシーと呼ばれる碑文石があるので「ひんぷん」の名がついたという説などがある。幹や枝が密集して複雑によじれ、そこから無数の気根が垂れ下がり気根はさらに大蛇のように幹に絡みついて太い樹幹を形成している。沖縄の明るい太陽の下にも関わらずどこか怪しげな雰囲気を漂わせている。

 

私が沖縄の巨木撮影したのは、実は「巨樹巨木」が発売された後でした。”日本全国674本”と銘打っておきながら沖縄を訪問したことがなく沖縄の木が載ってないことを読者の方からお叱りを受け、もちろん私も訪問したいと思っていたので本の出版がひと段落ついた後にようやく訪問できたのでした。沖縄はまさにミラクルワールド?!いままで見たことない形や大きさの木に沢山出会うことが出来、その後も何度か撮影で訪問しました。現在の撮影テーマ「原始の社」にも重なる写真も多く思い出深い土地です。  次回は「念頭平松」(沖縄) をお送りします。

 

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樹高 19m
幹周 10.1m
樹種 ガジュマル
推定樹齢 200~300年
沖縄県名護市
国指定天然記念物
2000,4,8 撮影


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