写真展の撮影で韓国に来ています。ただいま古都の慶州にいます。古都らしい趣のある町です。家々の屋根は瓦屋根で重厚な雰囲気、建物も落ち着いたたたずまいを見せています。
巨木などの撮影は場所がわからないことが多く、時間が読めないところが多々あります。なので私は普段は車中泊で自由に移動できるようにしていますが、海外ともなるとそうもいきません。昨日は運転手さんががんばってくださり、ずいぶんたくさんの堂山(韓国で巨木などを神としてあがめて拝むところ)を回ることができました。というのも、明日(つまり今日)の天気予報は雨。雨では撮影はできませんので、今日のうちにできるだけ(当初彼は今日中に全部回りましょう!といいました。スパルタ?!笑)がんばって撮影して回ったのでした。彼は慶州で35年無事故のベテランドライバーさん。そんな彼をもってしても「こんなところ初めてきました~」「今日は観光地を回るよりずっと疲れました~」といわれました。私も撮影に疲れ、「今日はもう終わりにしてください」と告げました。後はホテルに帰るだけです。ところがなぜか、まだ迷っています。そして、「あれかー」の声。そう、彼は、なかなかたどり着けなかった一箇所の堂山をあきらめ切れなかったようで、探し続けてくれていたのでした。「今度はいつこられるかわからない。撮影してください!」との言葉にびっくりしました。さすがプロの仕事です。おかげで一日で二日分の仕事が出来ました。
予報どおり今日は雨。自然には勝てませんので今日は撮影はできません。しかし許さん(運転手さん)のおかげであせらずすごすことが出来ます。旅の面白さはたくさんの出会いがあることですが、韓国でも素敵な出会いに恵まれ幸せな気持ちですごせています。本当にありがとうございます。
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