2013年

12月

06日

映画『天心』 をみました

映画『天心』をみてきました。

これは、今年生誕150年、没後100年。日本近代美術の父『岡倉天心』の半生を描いた映画です。私の友人の息子さんである松村克弥君が監督を務めました。以前、松村君が私の取材に来てくれたときに、この映画の話を聞いていましたがようやく、完成し公開の運びとなったということで、私も楽しみに見に行きました。

 

私は(以前のブログに書きましたが)大叔父に辻永がいることもあり日本美術には興味をもっていましたが、

改めて、岡倉天心という人間の功績や人柄に触れることができ、勉強しなおさなければという気持ちになりました。また、映画の中で何度も芸術を志す人の言葉や思いに触れ、芸術家の端くれとして、自分に重ねあわせるところあり、感動するところあり、納得するところあり、大変にずしんとくる映画でした。困窮する弟子の生活の面倒をみようかという申し入れに対する天心の台詞“生きてるだけが、生活するだけが全てなら美はいらねえよ。生きて生きてそれでも生ききれねえから、美があるんじゃねえのか”にぐっときて、横山大観や菱田春草などが極貧にあえぎながら新しい日本画を模索する姿と貧乏にくるしむ家族(乳が出ないと妻に責められる春草の様子など)自分とオーバーラップしてしまい、涙なしには見られません。こうして多くの芸術家たちが自分の芸の道を究めるために途方もない努力をしているのかと思うと自分の貧乏生活とあいまって、感極まってしまいます。

 

また天心のことも美術界への功績は有名ですが、私生活の波乱万丈なところも面白く、太く短く(映画の中ではとても充実した人生を送っていたように見えましたが50歳で亡くなっていたと知り驚きました)生きた人生に改めてたいそうな人物だったのだなといっそうの興味を持ちました。竹中直人さんの熱演もあり、大変パワフルでとても行動力、交渉力のある人物として描かれています。

 

松村君のがんばりもありすばらしい映画になりました。天心が五浦に立てた六角堂は東日本大震災で流失してしまいましたが、今は再建されています。茨城県の多くの仲間たちの支援があり完成したこの映画、復興支援映画と名づけられていますが、まさに、苦しみながら新しい世界を切り開いていけるように茨城を応援してくれているようです。ぜひ、皆さんもご覧になってください。

 

映画『天心』HP

http://eiga-tenshin.com/

 

現在は新宿シネマートなどにて公開中

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