竹の子

鹿嶋の家には竹やぶがあり

毎年たくさんの竹の子が顔を出します。

雨後の竹の子とはよくいったもので

一日見ないだけで、あちらこちらからにょきにょき顔を出し、

成長の早さに驚かされます。

 

今年は、孫や弟夫婦も集まり竹の子掘りをしました。

小さいもの大きいものあわせて30本以上とれました。

かなり掘りがいがありました。

 

掘った竹の子は早速あく抜きをして料理します。

掘りたての特徴をいかして、

お刺身や、木の芽和え、煮物にもちろん竹の子ご飯も

まさに竹の子尽くしの食卓となりました。

則良宮司も加わり、みんなで楽しく初夏の旬の味を堪能しました。

 

竹の子といえば、私の亡き母です。

亡き母は大変気前のいい人で、人に何かを上げるのが大好きな人でした。

ところが、なぜか、竹の子だけは別なのです。

庭で咲いた花や、収穫した野菜や果物は

人によろこんであげるのに、竹の子だけは嫌がります。

確かに早朝、こっそり竹の子を掘りにくる人がいたようで

母はそれが悔しかったのかもしれませんが、

この季節になると、毎日のように朝から電話がかかってきて

「竹の子はどうなってるんだい?!」

「竹の子はいつ堀りにくるんだい?!」といわれたものでした。

それを我家では“竹の子病”と呼んでいました。

 

母亡き後も竹の子は毎年顔を出します。

今年も、母の思い出とともに竹の子をおいしくいただきました。

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